中学受験の実態

中学受験をする子どもの数は、毎年、首都圏では約4万人、関西圏では約2万人と言われています。なお、北海道や新潟、九州などですと首都圏と違い、公立の高校を目指すケースが多いようです。

塾に通い始める子どもは、中学受験を目標としている場合、小学生の2月からが多いようです。また、中学受験をする小学生のほとんどが中学受験の塾に通っていると思われます。中学受験の塾では、知識のつめ込みが行われていると言われているようですが、実際に中学受験においては単に知識がある子どもが受験に受かる訳ではありません。中学受験に向けた塾での勉強は知識のつめ込みだけでなく、その知識をどうやって活用するかが問われます。知識のつめ込みだけでなく、中学校に入ってからも伸びる子どもを育てるのは、実は中学受験塾の目指している目標でもあるのです。

なかでも、中学受験をする際に重要になるのが、「何のためにがんばるのか」という目標設定です。そればなければ、小学生が自分で目標を設定し、それに向かってがんばるということは難しいでしょう。大学受験であれば高校生である受験する張本人が決める事も、小額受験の場合にはじぶんで決めることがなかなかできないというのが現実です。そのため、中学受験の際には、小さな目標設定を行い、目標を達成するというプロセスについて、塾や親が積極的にかかわる必要があります。これが、大学受験との決定的な違いとなるでしょう。