塾に関して経済的事情で行きたくともいけない子供の家庭を支援する取り組みはあるでしょうが、認定に制限があったりで万全とは言えない気がします。それではどうすればいいか、最適解は今のところ見つかっていないように思われます。いろいろな形の取り組みや施策は行われているのでしょうが、最終的には、個々の家庭に依存することなので、社会主義国家ならいざ知らず、いまの日本では一律に決められないという事情もあるでしょう。あるいは少数意見かとは思いますが、塾自体の必要性を認めていない家庭もあるでしょう。子供が行きたくとも親が認めない場合は公的機関では手の出しようがありません。結局塾のような私的機関での教育自体、個々の家庭で判断し対応していくという大原則がある限り、この歪の是正は図られないと言っていいのかもしれません。ただ昔は村に優秀な子供がいると、村人がそれぞれお金を出し合って都会の学校へ送りだすような仕組みが存在していました。これは、優秀な子供を支援することによって、いずれUターンしてきたときその地域のため尽力してくれるのではという期待が込められていたからでしょう。教育とは、単に一個人のために存在しているのではなく、いずれ社会へ還元してくれるという循環が生かされて本来の効果を発揮するものだからです。