子どもたちの習い事と空地

筆者が幼い頃の子どもたちの放課後の過ごし方のなかでは、いかに習い事を両親に内緒でサボって友人らと空地で遊ぶかといったような悪知恵を働かせることに熱中していた時期などもありましたので、毎日のように習い事に通うことを良しと考える子どもたちの姿に疑念を抱く部分もあるのです。

この数十年の間に子どもたちの何が変化しているのでしょうか。このような考えのなかで1つ浮かんだのが空地の消滅でもあります。

誰の土地なのかも分からない、雑草で埋め尽くされた空地で遊ぶ子どもたちの姿がそう言えば街のなかから消えたのはいつ頃からだったかなといったような気づきがあるのです。

現代を生きる子どもたちは、自由に自分たちで遊びを考えながら空地で遊ぶといったような開放感を味わうことを知らない子どもたちなのでもあるようです。

そう考えると今の時代を生きる子どもたちにとって、習い事は放課後の遊びの一環としてのレクリエーションであるのかもしれません。